ワイドタイヤでフルストローク
実戦重視のストリートチューン
走れるドレスアップマシンを信条とするナンブオートが、新型ジムニーに着手。ノーマル状態で新型ジムニーに乗った時、最初は「けっこう乗り心地いいじゃん」と思ったのだそうだが、しばらくするとコーナリング時の揺り返し、重心の高さ、オフロードにおいての接地感の乏しさ、絶対的ストロークの少なさなど、不満点がてんこ盛り。リフトアップを行うにあたり、上記の内容が解決できなければダメと、自らにハードルを課し開発。商品開発は現時点でも進めているのだが、オンロード、オフロード共に満足できる仕上がりになったという。
では、まずオンロードテストからだ。現状ではタニグチのJB23用AS8を使用しているのだが、これが意外と合う。新型用として製作したN-TECH SCコイルとの相性はバッチリで、コーナリング時の揺り返しは皆無。ステアリング特性はニュートラルで応答性もいい。今回、試乗テストを行っている中では、珍しくスタビレスにも関わらず不安定さはない。奥で踏ん張るセッティングは初期が柔らかく、乗り心地もいい。
次にオフロード。極端に長いわけではないが、ノーマルよりはるかに長いストロークで接地感が掴みやすく、けっこういける。テストのために新型でトライアルにも参戦したという。225/75R16というワイドタイヤを装着しつつ、よく伸び、縮むサスペンションは乗っていて楽しい。しっかりとキャスター角の調整を行っているため、直進性も高くコントロール性が高い。
オフで楽しめるストリートチューン。ナンブオートのN-TECH SCコイルは、コンセプト通りの仕上がりと言えるだろう。