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主要国の2018年新車販売、先進国の伸びは鈍化

インド南部チェンナイ近郊にあるオラガダム工場は、日本未導入モデルが中心となるが、かなり多くのモデルの生産を請け負う。

2017年にドイツを抜いて世界4位に躍り出たインドの好調は続いており、9.4%増の439万9837台でドイツに63万台以上の差をつけている。マルチ・スズキ・インディアがトップシェアのインドは、中国に次ぐ12億の人口を有しているだけに市場の潜在力は高く、新興国の中でも注目の存在だ。今後のこのペースで増えて近いうちに日本も抜くことになるのか!? 気になるところだ。
そのドイツは0.3%増の376万4431台と微増にとどまり、WLTPの新燃費基準に達しないクルマを9月以降は販売できなくなった影響も大きかった模様。米国や日本と同じく安定市場だけに大きな伸びは見込めないが、2019年は増加が期待されている。
自動車新興国ではブラジルは14.6%増の約257万台、ロシアが12.8%増の約181万台と2ケタ増となっており、一時期の大幅減からやや立ち直りつつある。米中の貿易摩擦、英国のEU離脱など世界景気に水をさす要素は少なくないが、2019年は1億台に向かって少しでも進むことができるのか。経済に加えて政治情勢の動きにも注目したい。

田畑修

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