新型「508」にインスパイアされたデザインに?
プジョーのコンパクトクロスオーバー、「2008」の次期モデルと思われるプロトタイプがカメラに捉えられた。同社の「208」がベースとなる2008は、2012年9月のパリ・サロンでコンセプトカーが初公開。翌年のジュネーブ・ショーで市販型が登場し、日本では2014年から販売されている。2016年には一部改良が施されているが、今回が初のフルモデルチェンジとなる。
この次期2008は、中国のパートナーである「東風汽車」と共同開発した新しいプラットフォームが採用されると噂されており、ボディサイズを拡大するとともに約40kgの軽量化が図られる。当初、フロントマスクは「3008」や「5008」風の造形になると思われていたが、今回のプロトタイプを見るとバンパーコーナーに縦のLEDデイタイムランニングライト(の一部)が見られることから昨年登場した新型「508」にインスパイアされたデザインになると思われる。
だが、プロトタイプでそれ以上に注目したいのはボディ左側面にある未完成の給油口だ。この部分をクローズアップすると実際の給油口は存在せず、開発途中のように見える。また、リヤエンドにはエキゾーストパイプも見当たらないだけに、新型208で登場したピュアEV仕様が2008に設定される可能性がうかがえるのだ。もちろん、コンベンショナルな内燃機関がなくなるわけではない。搭載されるのは、85ps~130psを発揮する1.2L直列3気筒「PureTech」ガソリンや最新の1.5L 直列4気筒「BlueHDi」ディーゼルあたりになるだろう。
現状、インテリアの画像は入手できていないが最新プジョーの流儀にならった作りになることは確実。12.3インチの高解像度スクリーンを搭載するほか、最新世代の「i-Cockpit」デジタルクラスターが採用されるはずだ。その気になるデビュー時期だが、すでに208が発表済みなだけに早ければ2019年内にはアンヴェールされるだろう。