XEはごく自然にブレーキが効いてABSが作動
アウディの新世代ガソリンターボに対抗するのは、ジャガーが独自に開発したインジニウム(見事なという意)と名付けられたディーゼルエンジンだ。排ガス性能と燃費を両立し、最高出力は180psだが、トルクは420Nmと大きい。ギアボックスはトルコンATなので、トルクで走るディーゼルとのマッチングは非常に良く、むしろエンジン回転を高めて走るガソリンターボよりもジャガーらしい。変速もスムーズで気が付くと100km/hを超えているといった印象だ。BMWのディーゼルほどシャープな吹け上がりではないが、日常域では使いやすい。ブレーキはアウディのようにガツンと効くタイプではないが、踏力に応じたブレーキ力が得られているし、ABSの介入も自然だった。
JAGER XE 20d PURE
●加速:0.30G(★★★★)
●減速:0.91G(★★★☆)
A4はABSの作動に課題を感じられた
アウディの2Lターボは、新しい過給システムとエンジンの最適な燃焼を実用化したものだ。ターボを使ったアトキンソンサイクルで、新しい手法の環境対応エンジンといえる。190ps/320Nmのパワーとトルクを発生するので、パワー不足とは感じない。先代A4のFFモデルはチェーン型CVTを使用していたが、今回からSトロニック(DCT)を採用し、ダイレクト感のある加速が味わえる。新開発のターボエンジンは圧縮比が11.8と非常に高いので1500rpm前後のレスポンスは秀逸そのもの。ターボは2500rpm以降で効く感じだった。課題はABSのセッティング。ABSが作動する強いブレーキを踏むと直進性が甘くなり、フロントアクスルが若干バタつく感じが気になった。
AUDI A4 2.0 TFSI
●加速:0.33G(★★★★)
●減速:0.93G(★★★★)
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