押しの強いフロントマスクはベントレーもビックリ
日産のコンパクトクロスオーバーSUV、「ジューク」の次期型予想CGを入手した。そのスタイリングで注目すべきはフロントマスク。現行型のデザインアイコンである丸形ヘッドライトと切れ長のポジションランプを踏襲しつつも、迫力が格段に増している。
特に目立っているのはラジエターグリルで、いまや同門である三菱のダイナミックシールド、あるいはベントレーを彷彿とさせるボリューム。その風情は、もはやコンパクトな「ベンテイガ」という証言もあるほどだ。
その一方、クーペとSUVのクロスオーバーという現行型の基本ポジションは次期型にも踏襲。また、予想CGではポジションランプがラジエターグリルから連続する薄型の造形となっているが、ヘッドライトを含めて2015年に発表された「グリップス・コンセプト」に通じるブーメラン型の形状になるという説もある。
一方、ハードウェアに関してだが次期ジュークのプラットフォームには「CFM-B」を採用。軽量化とともに骨格の剛性アップが図られる。また、ホイールベースは若干ながら延長される見込みだ。パワーユニットは最高出力95psを発揮する1L直列3気筒ターボ、1.6L直列4気筒ターボ、そして1.2L直列3気筒+電気モーターの「e-POWER」の投入が予想されている。また、装備については当然ながら最新の運転支援システムが採用されるほか、インテリアも現行型からインターフェイスが一新されているはずだ。
気になるワールドプレミアのタイミングだが、現行ジュークのデビューは2010年。実は今年ですでに10年目というロングセラーとなっているだけに、タイミング的にはいつ登場してもおかしくない。グローバルカーであることから当初は3月のジュネーブ、というウワサもあったがそれが見送られたことを考慮すると今年のフランクフルト、遅くも東京モーターショーまでには全貌が明らかになるはずだ。