2030年には全体の65%が電動車に!?
ホンダが2018年に発表した新型CR-Vやインサイトに採用する「スポーツハイブリッドi-MMD」。今回その解説やディスカッション、搭載車の試乗、モーターの生産工場見学を行うイベントを開催した。
ホンダが「スポーツハイブリッドi-MMDテクニカルワークショップ&エクスペリエンス」というイベントを開催した。
ホンダのハイブリッドは、フィットなどコンパクトカーに採用する1モーター式「i-DCD」、ステップワゴンやオデッセイに搭載する2モーター式の「i-MMD」、そしてレジェンドやNSXが採用する「SH-AWD」の3タイプとなる。従来のホンダ車はシンプルなi-DCDの搭載車が多かったが、最近はi-MMDの採用が多くなっているという。
その理由としては、世界的な電動化があるようだ。本田技術研究所の次期社長の三部敏宏氏によると「自動車の電動化は予想以上のスピードで進んでいる」とのこと。2017
年のホンダは、グローバル販売のうち4%がハイブリッド(HEV)だが、このまま進むと2030年には全体の65%が電動車(EV、PHEV、HEV、FCV)になるという。
今回のイベントでは、最初にクラリティPHEVに試乗する機会を得た。搭載される機構は「スポーツハイブリッドi-MMDプラグイン」。パワートレインは105㎰/134Nmを発生する1.5L直4アトキンソンサイクルユニットに184㎰/315Nmのモーターを組み合わせたもので、EVのみの航行距離は114.6kmを実現している。その航続距離が示す通り、市街地で交通の流れに合わせて走る限りエンジンの出番はなく、走行感覚はほぼEVだ。 ちなみに高速道路でも同じような感覚だった。
イベントの後半には、新型インサイトによるメディア対抗エコチャレンジが行われた。市街地と高速を含めた約2kmのコースを制限時間45分以内で走行し、燃費を競うチャレンジだ。結果は29.74km/Lを記録し、17媒体中2位と好成績をマークした。