高い完成度のJB64マット流にさらなる磨きをかける!
マットサービスファクトリーのJB64は、デイリーユースを大前提にチューンされている。その見た目はごくごくフツーで、一見、サスペンションチューニングを受けた64とは思えない。それこそがマットサービスファクトリーの目指すデイリーユースを大前提にしたチューニングのポイント。極度に車高のアップする3インチコイルスプリングを避け、標準車両の車高プラス1インチの設定とし、見た目は標準仕様、その実、オフロード性能をしっかりと確保するというものだ。
オンロードを走らせてみると、乗り心地のしっかり感が好ましい。特に、コーナリング直後の直進に戻る感覚は素直で、ロールのコントロールも利いて心地よい。標準仕様よりやや硬めの印象だが、そのショックアブソーバーのアジャストによって、広い範囲での乗り心地と走破性のチューニングが行える。個々の好みにもよるが、オンロードを快適に走らせるセットアップは、フロント8/リア7を軸にアジャストした組み合わせが勧められる。
オフロードの走行も得意と言える。トラクションデバイスを備えていないこともあり、ハードな場面の走行は難しいが、林道ツーリングや河原の走行にはなんら支障はない。
走りに大きな影響を与えるエンジンにも、マットサービスファクトリーならではのアイデアが盛り込まれた。新エンジンR06Aのエンジン本体のチューニングはまだ完成をみていないが、「TDIチューニング」によるコンピューターと「インテークパイプキット」による吸気系のチューニングを併用することで、純正のR06Aを超えるトルクの谷間の少ないものに仕上げ、扱いやすくなっている。