従来のFRからFFに。4WDの「xDrive」も設定
3月27日、BMWは現在開発の最終段階を迎えている次期型「BMW 1シリーズ」のプロトタイプ車両によるテスト走行の模様を公開した。
ロケーションは、南フランス・ミラマにあるBMWの試験場。この施設にはハンドリング性能がチェックできる多彩なコースが用意されており、今回公開されたテストでは次期1シリーズの俊敏性やドライビングダイナミクス性能がテストされたとのこと。
3世代目となる次期1シリーズは、プレミアムコンパクトクラスの新たな基準を打ち立てるとともに、キャビンスペース拡大によって居住性が大幅に向上するという。これは、駆動方式が従来のFRからFFに変更されることが大きく寄与している。駆動方式はFFのほかに4WDの「xDrive」も設定される予定だ。
前輪駆動モデルにはBMWグループがこれまで得た経験が生かされている。「BMW i3s」から搭載されるようになったARB(アクチュエーター・コンティニュアス・ホイール・スリップ・リミテーション)テクノロジーが活用され、トラクション性能を向上させつつ高いコントロール性が与えられる。
一方、横置きエンジンによる前輪駆動アーキテクチャーの採用によって実現した居住性の向上は後席で顕著にみられ、足元スペースで33mm、ヘッドルームで19mm拡大。ラゲッジルームの容量は従来型比20L増となる380Lが確保される。
高性能版の「M135i xDerive」には、306psを発揮する2L直列4気筒ターボが搭載される。このエンジンはBMWグループ製で最も強力な4気筒ユニットになるとのこと。