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あの伝説の刑事ドラマ「西部警察」のR30をモチーフ! 末永くジムニーを楽しむための答え【ジムニー天国 2019】

西部警察のあのマシンがモチーフ

リアシートを取り払って生まれたスペースにはオリジナルのリアフロアパネル特大サイズを装着。

開発コンセプトはズバリあの伝説の刑事ドラマ、西部警察。登場するR30スカイライン、マシンRSがモチーフだけあって、赤/黒のボディカラーは絶対に外せないポイント。それ以外のメカに関しては高い技術力を誇るNTS技研だけあり、バランス重視の王道的オフロードスタイル。無理のない2インチコイルとロングショックアブソーバーの組み合わせがオールマイティ、かつ気持ちの良いドライブを可能にする。

フロアパネル下にはユーティリティスペースも用意。常備したい工具などのアイテムはここに収納。

吸排気関系にキメ細かく手を加えることで、俊敏なレスポンスと爽快なパワーフィーリングを得ている。

室内も注目。リアまわりをラゲッジスペースと割り切ってフロアの凸凹をなくすためのアルミパネル装着や、リアシート撤去分で生じた隙間の有効活用などで使い勝手を追求。単に走って楽しむだけではない使い勝手は、ジムニーが持つ特徴を一段と際立たせている。

インテークチャンバーは実際の性能に加えて、エンジンルーム内のドレスアップ的な効果までももたらす。

フレームを徹底補修。軽量かつ丈夫なハイテンスチールを惜しみなく使うことで圧倒的な耐久性を実現。

しかし、もっとも強調すべきポイントは、ルックスでも性能でもラゲッジスペースでもない。ズバリ、フレーム。ジムニーの根幹を成す大切な部分に注力しているのである。実はJB23、それ以前までのモデルに比べ、角パイプではなくコの字パーツを対向溶接させて作っている構造上、どうしても溶接の継ぎ目から水分が侵入しやすく、内側から腐食が進んでしまう致命的な弱点を抱えている。穴が開きやすく、解決には大規模な補修、もしくは丸ごと交換が必要。そこでNTS技研が取った手は腐食部分を中心に思い切って切断、新たにハイテンスチール製の補修材を溶接することでオリジナルを上回る耐久性や強度を得ること。「あと30年は大丈夫」と言い切るほどの1台に仕上げた。末永くJB23を楽しみたい人には、まさしくお手本! 的デモカーなのである。

アーム取り付け部など、とりわけ力のかかる部分は入念に溶接して補強。全体の剛性アップをも果たした。

ジムニー天国2019より転載
LE VOLANT web編集部

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