ドイツポストDHLと提携し2019年度中に500台を導入。秋から走り始める予定
頻繁にゴーストップを繰り返す宅配車両は電気自動車(EV)が向いていると以前から言われていたが、宅配最大手のヤマト運輸がいよいよ自社専用EVの導入に踏み切ると正式に発表。そのEVは国産車ではなく、欧州で特定業種向け車両製作で定評のあるストリートスクーター社に依頼。樹脂ボディの欧州テイストのボンネットトラックにヤマト運輸のカラーリングを施し、2019年度中に500台を導入する予定だ。
ドイツのベンチャー企業であるストリートスクーター社は、その技術を買われて今や世界有数の物流企業であるドイツポストDHLグループの傘下にあり、欧州では同社製のバンが多く使われている。ヤマト運輸仕様の宅配トラックは全長4700mm、全幅1830mm、全高2250mmとやや幅広の欧州サイズで最大積載量は600kg。2トン積みバンほどの容量はないが、軽バンの倍以上の荷物を積むことができる。
乗降時の負担が減るようにシートなどを工夫し、荷室は三方開きとして荷物の積込み、取り出し時の負担も軽減。もちろん普通免許で運転でき、クラウドで車両情報をリアルタイムに把握できるなどコネクティッド機能も備えている。将来はAIや自動運転への進化も考えているというヤマト運輸のEVバン。秋には東京、神奈川、埼玉、千葉で走り始める予定だが、ドイツ製EVバンがドライバーや顧客からどんな評価を受けるのか、ちょっと楽しみだ。