VWゴルフは減少傾向が続き、VWポロとVOLVO40シリーズが躍進
2018年度(2018年4月-2019年3月)の1年間に販売された輸入車のランキングがまとまった。正直なところ3カ月前に公表された2018年暦年(1-12月)と大きな違いはないのだが、若干の順位変動もあり、さらに2017年度と比べると明暗が分かれたモデルもあり、その動きを報告しておきたい。
まず首位は相変わらず強さを保つBMWミニが獲得。これで2016年度から3年度連続のトップとなり、それまで長い間首位だったフォルクスワーゲン・ゴルフは2位に甘んじるとともに、台数も前年度比マイナスとなっている。ゴルフが2万台を切ったのはゴルフ5最終期の2012年度以来のことで、2020 年とされる次期ゴルフ8の上陸まではミニの優勢が続くことになりそうだ。
メルセデス・ベンツCクラスは手堅く台数を伸ばして4年度連続で3位の座を維持。プレミアムモデルながらゴルフに迫るあたりはメルセデスブランドの面目躍如だが、2018年のマイナーチェンジ効果がまだ持続していると見ていいだろう。そしてフォルクスワーゲン・ポロは9位まで下がった2017年度から回復して4位までランクアップ。台数は1万8000台を超えて2位まで上がった2011年度ほどではないが、細部の改良やRラインの追加などが貢献しているようだ。
ボルボはV40はモデル末期ながらXC40の追加で40シリーズが好調を維持しており、2017年度の12位から大幅にランクアップ。世界的に人気の高いXC40だけに日本仕様の生産がなかなか追いつかない事情もあるが、XC60やV60が好調に台数を伸ばしている60シリーズとともに、ボルボ車の伸びは今後も続くと思われる。いまやベスト20でドイツブランド以外はボルボだけなので、今後の成長が楽しみでもある。
10位以下ではX2、X3のBMWクロスオーバー勢が存在感を見せており、フォルクスワーゲン・ティグアンを含めてSUVカテゴリーが盛り上がっている。その一方で最後のザ・ビートルも根強く、5000台超えは’14年度以来のこと。80年の歴史を閉じる最後のビートルがいつまでランクインしてくるのかもウォッチしていきたいところだ。