高い実用性のCT6と官能のクアトロポルテ
最終的な点数ではキャデラックがリードした。クアトロポルテはリアのタイヤが減っていたので、ウェットでの減点が痛かった。だが、ダブルレーンチェンジで見せた身のこなしは、イタリア車の存在感を示すものだった。ドアは4枚存在するがスポーツカーのDNAを持っていることは間違いない。
一方、CT6はNAエンジンなので、加速性能はあまり期待できないが、乗り心地とダイナミクス性能は見事。ウェット旋回とダブルレーンチェンジはドイツ車にも引けをとらないものだった。ドイツ車や英国車以外の選択肢として、CT6とクアトロポルテはお買い物リストに入れておくべきだ。
RESULT
両車ともスペックからは想像できない個性的なダイナミクスが存在
●マセラティ・クアトロポルテS:15.5/20点
●キャデラック CT6:16.5/20点