スズキ

新車状態の内容でビギナーも安心して楽しめるジムニーJA11【ジムニー天国 2019】

格好だけでない、しっかり手の入れられた旧型ジムニー

レトロなルックスでありながら機関にもしっかり手が入り、安心して乗れる仕様だ。

旧型ジムニー、とりわけJA系を購入する際は今や1つの選択肢として定着した感すらあるリフレッシュコンプリート。ベースを部分部分ではなく、エンジン、足回り、ボディ、内装など、車両を構成している部分すべてをリフレッシュ、まるで新車のような状態に若返らせるカスタムである。当然ながら仕上がり具合は何をどこまで突き詰めるか、もしくはかけられる金額によって変わるが、同時にショップの力量も問われることは言うまでもない。

SCMオリジナルのリアバンパー。レンズは完全防水のシーケンシャルウインカー。

そんな難しいカスタムを得意とするSCMエクスペリエンス。長年に渡って多数のJA系ジムニーを取り扱ってきた経験から、「作る以上は基本的な性能を限りなく新車に近付け、安心して乗れる仕様にすることが最優先」と結論付け、技術を注入。

エンジンは内容が不明瞭なリビルトを仕入れるのではなく、自社でOHされる。

例えば、エンジンはリビルトを仕入れるのではなく、弱点を知り尽くしているからこそ自社内でオーバーホール。もちろんホース類やマウント、エキマニは新品。タービン、ラジエターに関してはリビルト品を用いて完璧に整備。ミッションもJA11系はシンクロが弱いためリビルト品に交換し、フロントハブやブレーキキャリパーも念入りにオーバーホール。ボディ、内装など、その他も含めると、到底ここだけのスペースでは紹介し切れないほどだ。

徹底的なクリーニングとウッドのアクセントで居心地のよいインテリアを演出。

その武骨さが改めて評価され、素材としても人気を集めているJA11系。だが手を加えて楽しむなら、まず車両本来の基本性能がしっかりしていなければ意味はない。優先順位を間違えた格好だけのカスタムジムニーが多い現状に一石を投じるSCMエクスペリエンスの取り組みは注目せずにはいられない。

弱いと言われるJA22のK6Aエンジンも独自のノウハウで確実に組み上げる。

ジムニー天国2019より転載
LE VOLANT web編集部

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