エンジンは1.5Lを搭載
「スズキ・キャリイ」といえば日本では軽規格の”ワークホース”だが、海外向けはより大きな小型トラックとして販売されている。1976年よりインドネシアでの生産を開始して以来、高い耐久性や扱いやすさで好評を博し、これまでにインドネシアをはじめ145の国、地域で累計200万台以上が販売。農業、漁業、建設業、配送業などさまざまな業種で活躍してきた。
このほど、そんな海外向けキャリイの新型が、スズキのインドネシア子会社であるスズキ・インドモービル・モーター社から発表された。
新型キャリイは、働くトラックに欠かせない積載性能と耐久性能に加え快適性能や動力性能などが充実。三方開式の荷台は、十分な積載量と広さを備えるとともに地上高を低くし、重い荷物の積み下ろしが容易になった。また、未舗装路の多い厳しい使用環境にも対応するため各種防錆対策を荷台に施すとともに、高剛性サスペンションを採用している。
キャビンは、室内幅や足元空間を広く取り十分な収納スペースを設けることで快適性や使い勝手が向上。エンジンは、高出力で低燃費な新型の1.5Lガソリンを搭載。重荷積載時の負荷を軽減している。
2018年度のインドネシアの自動車市場における小型トラックの販売シェアは約1割。スズキのインドネシアにおける販売では、小型トラックが約5割を占めている。スズキは4月よりインドネシア国内で新型キャリイの販売を開始し拡販を図るとともに、約100カ国の国や地域にも順次輸出していく計画とのことだ。
新型「キャリイ」の概要
全長×全幅×全高:4,195mm×1,675/1,765mm×1,870/1,910mm
ホイールベース:2,205mm
エンジン排気量:1.5L
初年度生産台数:7万台
価格:135.6~145.1百万ルピア(約105~112万円)