フォルクスワーゲン

フォルクス ワーゲン・パサート GTEアドバンス vs トヨタ・カムリ G レザーパッケージ、スポーツカーのような加速感&盤石の制動能力!【清水和夫のDST】#86-2/4

肉食系スポーツカーのような加速感、重いのに止まる盤石の制動能力

TOYOTA CAMRY G LEATHER PACKAGE

加速:0.29G(★★★★☆)/ 減速:1.05G(★★★★☆)

急速燃焼という最新テクノロジーを採用した2.5L直4は、クリーンで高効率なユニットだ。ハイブリッドシステムと組み合わせ、発進こそ穏やかだが、パフォーマンスは高く、肉食系スポーツカーのように鋭い加速をみせる。ギア変速がないのでEVのようにスムーズに推進していくのも特徴的である。バイワイヤーのブレーキは自然な制動フィールで、効きは悪くないし、ペダルの踏力感がなにより頼もしい。唯一残念だったのは最大制動時。「ガツーン」というショックがサスペンション(駆動系)から発せられるのはいただけない。減速時の制動距離は37.4mだった。

VOLKSWAGEN PASSAT GTE ADVANCE

加速:0.23G(★★★★☆)/ 減速:1.08G(★★★★☆)

PHEVなのでモーターでスムーズに発進できると思ったが、スルスロットルではエンジンが主体となるようだ。そのためにDSGのクラッチ制御がややもたつく感じだった。実際に1速ギアは3800rpmあたりが限界点で、コンピュータ制御でクラッチを保護しているのか、それ以上は回らない。ただしマニュアルモードにすれば1速でも6000rpmまで許容するし、パドルシフトで2速→3速とシフトアップすると愉しく走れる。ブレーキはアナログブレーキなのでフィーリングは良く、利きも鋭く踏力を増すとリニアに反応する。安心感は申し分ない。減速時の制動距離は36.44m。

リポート:清水和夫/K.Shimizu フォト:篠原晃一/K.Shinohara ル・ボラン 2018年1月号より転載
LE VOLANT web編集部

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