100万円でドロ沼に陥る!?

第一印象でこのVW・パサートに決めました【旧車ビギナーは要注意!100万円でドロ沼に陥る!?】

上質でラグジュアリーな乗り心地が好印象

そこで即決できないのが悲しいところですが、帰京後タフネゴシエーターの家内に最終判断を仰ぎました。幸運なことに「そのカラーだったらいいじゃない」とあっさりとOK。”鉄は熱いうちに打て”という故事に倣って、仮ナンバーを用意して再びガレージフクモトさんへ。通常、納車整備で時間がかかるところですが、現状渡しでもOKとのことでしたので、すぐに引き取りに行ったという訳です。

<社長自ら作業 & アドバイス>この年代では定番症状といえるエアコン吹き出し口から劣化したスポンジが出てきてシートに付いていたのですが、福本社長自ら掃除機をかけてくれました。その他、プラパーツやヘッドライトを綺麗に保つためのアドバイスもいただきました。

現状渡しと言えばそのまま引き取るのが通例ですが、ご厚意でエンジンオイル、クーラント、バッテリー、タイヤ空気圧、ブレーキ関連。さらにリフトアップして、クルマの下周りまでチェックしてもらいましたが異常なしでひと安心。約9万km走行時にオイルにじみがあった際、フクモトさんでタイミングベルトも合わせて交換したという記録が残っていました。
ひと通りのチェック後、車検整備を受けるため、加賀市から知人が働く横浜の整備工場を目指します。15年前のクルマとはいえやはりフォルクスワーゲンのフラッグシップモデル。上質でラグジュアリーな乗り心地が好印象でした。
まあ、良い発見ばかりではなく車検整備をお願いした知人からは、オルタネーターが弱っている。タイヤは履き替えた方が良い。ABSブレーキが怪しい。それからパワーウィンドーのレギュレーターが壊れる時期に入っているから、オートでの開け閉めは控えるようにとアドバイスを受けました。また、2.8Lで車重は1.6トンを超えるため、自賠責、自動車税、重量税で12万円超え。プラス車検整備で予想以上の金額になってしまいました。
とはいえ、V6・2.8Lエンジンの気持ち良さと、少々やれてはいますがラグジュアリーな乗り味は大満足。まだ700kmほど走った程度ですが、ドロ沼の入り口は見えず、第一印象を信じて突き進むのは吉! と出ています。

<出走前に最後のチェック>ホイールを外してブレーキ周りのチェック。その際に、横浜の整備工場まで走行するのでタイヤの空気圧を少々高めにしてもらいました。オイルレベルゲージでエンジンオイルのチェック。汚れは問題なしですが、少々量が少なかったので継ぎ足してもらいました。ドライブシャフト、デフ、プロペラシャフト、また足まわりやマフラーなどの排気系も異常なし。冬は4モーションの真価を体験すべく、雪山へ出撃する予定です!

2002 VOLKSWAGEN PASSAT V6 4MOTION
車両本体価格:20万円

ラグジュアリー度:★★★★
実用度:★★★★
ドロ沼度:★★

手元に来てから700km程度しか乗っていませんが、噂通り燃費はあまり良くないです。高速巡航でリッター約11km。街乗りは8kmぐらいです。その代わり、ボティサイズの割に車内は広く、座面の大きな電動パワーシートでラグジュアリー度は高いです。中古車の場合、オーナーが代わるといろいろ壊れだすと言いますが、オルタネーターが弱っていました。早速交換ですね。その他では車内のプラスチック部分のベタ付きやタイヤの劣化が気になりますが、これは経年変化なのでしょうがない!

【SHOP INFORMATION】
カーサービスフクモト
住所:石川県加賀市大聖寺敷地町チ20/電話:0761-73-3696/営業時間:9:00-19:00/定休日:月曜日

Text:本田和央/Photo:山本佳吾 Car MAGAZINE(編集部)/カー・マガジン471号(2017年9月号)より転載
CAR MAGAZINE編集部

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