開発はAMGが担当し2021年にデビュー
メルセデス・ベンツのラグジュアリーな2シーターオープン、「SL」の次期型に関する情報をキャッチした。現行SLのデビューは2011年で、すでに8年が経過。この種のクルマでは特にモデルライフが長いわけではないが、もはや新型の開発が急務であることは間違いない。
SLは、ドイツ語で軽量スポーツカーを意味する「Sport Leicht」(シュポルト・ライヒト)に由来しており、初代はメルセデスにおける2シーターオープンの頂点として1954年に誕生。以来、65年にわたって同ブランドの2シータースポーツにおける「顔」となっている。しかし、次世代型では大きな転換期を迎えることになりそうだ。
まず、SLの次期型に関してはシューティングブレークボディの「SLE」に転換されるという噂もあったがオープンボディは継承される可能性が高い。その開発はAMGが担当し、次期「メルセデスAMG GT」と並行して開発が進められているという。いずれも「MSA」(モジュラー・スポーツ・アーキテクチャー)を採用するが、SLについてはなんと2+2のシートレイアウトで実用性が高められる可能性がある。AMGの最高責任者、トビアス・ムアース氏は英オートカーのインタビューで次期SLは現行型よりはるかにスポーティとなると語っているが、どうやら4シーター化によってAMG GTとのキャラクターの違いを明確にする意図があるようだ。
現状、パワーユニットに関する情報は乏しいものの現行型にあるV12気筒は引退の模様。トップモデルは最高出力630psを発揮する4L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載した「SL63」になるようだが、何らかのかたちで電動化モデルも用意されるはず。そのワールドプレミアは2021年という説が有力だが、SLが4シーターとなることで「Sクラス・カブリオレ」はフェードアウトする可能性があるという。