ランチア

白すぎたっていいんです!輝くランチアY(イプシロン)【旧車ビギナーは要注意!100万円でドロ沼に陥る!?】

カー・マガジン編集部員がこれは!と思った趣味グルマを紹介する『100万円でドロ沼に陥る!? 』。今回はランチア初のBセグメント・ハッチバックモデル、Yを取り上げます。コンパクトながら上質なクルマをお探しの方は一見の価値あり!

ランチアYとは?

ランチアY(イプシロン)は、Y10の後継モデルとして1995年にデビューした。フィアット・プントをベースにしつつ、ランチア・ブランドらしく上級な仕立てで、3ドアのみの設定。初期型のデザインは当時のチェントロスティーレのマネージャー、エンリコ・フミアが手掛けた。

美白&艶ありが丁寧に乗られてきた証

<美白はいまだ健在>オリジナルを維持したビアンコは褪色せずクリアも健在。ドアハンドルはブラックアウトしたBピラーに溶け込ませるなど、細部のデザインも秀逸だ。

大人ふたりが乗れてコンパクト、をクルマ選びの条件にすれば選択肢は迷うほどある。しかしそこへ”上質”という項目を加えると、選択肢は一気に減るだろう。その中で、ひときわ輝くのがランチアY(イプシロン)だ。
Yといえば、ランチア初のBセブメント・ハッチバックであり、フィアット・プントをベースにしつつもホイールベースを切り詰め、一方で車幅は広げて前席のふたりがゆったりできるスペース作りがなされている。やみくもにボディを拡張するのではなく、必要なスペースを知り、構成されている点に好感が持てる。

<3ペダルで操れます>フロントに搭載されるエンジンは1.2Lの直4・16バルブで、トランスミッションは5速M/T。この他、1.1L、1.2L SOHCやCVTも用意されていた。

そんな上質なモデルだけに、ユーズドカーであってもコンディションの悪さに目をつぶる訳にはいかない。その思いを汲み取るように、取材車のボディは白く艶も失われていなかった。リペイントされた個体かと思ったが、ショップの方によるとオリジナルペイントだろうとのこと。走行距離は7万3000kmを少々超えているため、ガレージでずっと眠っていたわけではなく、前オーナーの下で丁寧に乗られてきたことが想像できる。

<足元から前オーナーを想像>タイヤサイズは175/65R14で、ホイールは多少擦り傷が見られる程度。レグノGR-XIに履き替えている点から想像するに、前オーナーが大事に乗った個体だろう。

派手さはないが乗って満足したいとオーナーにオススメ

<美点なれど気になる>Yのユーズドカーで、特に気になるのがアルカンターラのシートコンディション。運転席こそ軽い擦れはあるが、助手席、とくに後部座席は使用感がないほど美しい。ベースのプントと比べ、WBが短縮されているため後席の足元スペースは最小限。

また履いているタイヤもブリヂストン・レグノGR-XIで、製造年は2016年の30週。大げさで、わかりづらい例えだが、ヒストリックカーであればミシュランXASを履いていた! という喜びに似ており、サイズが合えばなんでも良いという訳ではなく、クルマに併せてタイヤも選ばれていたようだ。
車内へ目を向けても、ドアを開けた瞬間に「やはりこうなるか」という、アルカンターラ特有の毛玉のような定番のダメージは見られなかった。フロント同様、リアシートやドアの内貼りも同じく良好で、アルカンターラが採用されたことを素直に歓迎できる。
取り上げたYは後期型のため、バンパー、サイドモールもボディ同色のビアンコとなる。一発の派手さはハッキリ言ってない。しかし、加飾を求めず、周りへではなく乗って満足したいとオーナーには良好な選択肢となるはずだ。

<使用感はあまりなし>トランクスぺースは広大とは言えないが、ふたり分の荷物であれば十分な容量だ。フラットにはならないがリアシートは可倒式。

<内装も上々です>インストルメントパネルに華美なところはないが、計器類は使いやすくセンターへまとめられている。燃料、エンジン回転数、速度、水温をアナログ針で表示し、その他の警告は液晶モニターで行う。内装やドアの内張りも良好だ。

2002 LANCIA Y

車両本体価格:69万円(税別)

スモールリッチ度:★★★★
実用度:★★★★
ドロ沼度:★★★

Yはランチア初のBセグ・コンパクトハッチとあって、デザインとあわせて内装の素材にもこだわりが感じられる。それだけに、カサカサ、ボロボロだと”味”はスポイルされてしまうが、現車は内外装ともに美しく維持されている。

【SHOP INFORMATION】
FIORANO
住所:茨城県坂東市猫実1452-1/電話:0297-39-2416/営業時間:10:00-19:00/定休日:水曜日

 

Text:中本健二/Photo:澤田和久/カー・マガジン472号(2017年10月号)より転載
CAR MAGAZINE編集部

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