ニューモデル

8代目となった新型「ポルシェ911」がいよいよ日本でも発売開始

「カレラS」のクーペとカブリオレが同時リリース

昨年末にクーペがデビュー。間髪を置かずにオープンモデルのカブリオレが追加された新型「ポルシェ911」が、いよいよ日本でも7月5日より発売開始となる。導入されるのは2WDの「カレラS」と4WDの「カレラ4S」で、それぞれでクーペとカブリオレが選択できる。消費税込みの車両本体価格は、カレラSのクーペが16,660,000円でカブリオレは18,910,000円。カレラ4Sはクーペが17,720,000円でカブリオレは19,970,000円。

その外観は先代のテイストを色濃く残す仕立てだが、従来は一部モデルだけだったワイドボディを全モデルに採用。リヤのトレッドが拡大され安定性が高められた。それにともないフロントのトレッドも全モデルで拡大。さらにリヤホイールを大径化し、4輪が路面を捉える能力を格段に向上させている。また、ボディはアルミなどを多用して軽量化を図りサイズ拡大に伴う重量増を相殺。ボディ単体重量は先代より12kg軽い240kgとする一方で、曲げ剛性とねじれ剛性はいずれも5%向上している。さらにリヤスポイラーをはじめとする空力パーツを電子制御式とし、走行安定性と燃費のバランスも最適化されている。

搭載する3L水平対向6気筒エンジンもアップデート。ターボチャージャーを大型化して過給圧を高めたほか、吸排気系の効率を高めることで450ps/6500rpmの最高出力と530Nm/2300-5000rpmの最大トルクを達成。これは従来型を30psと30Nm上回るものだ。組み合わせるトランスミッションは、新エンジンの出力特性に最適化した8速DCT(PDK)を初採用している。

最新のスポーツモデルらしく運転支援システムも充実、新型911では新開発の「ウェットモード」が標準装備された。この機能は路面の水を検知し、それに基づいてコントロールシステムを調整してドライバーに告知するもの。また、衝突被害軽減ブレーキや自動再発進機能付きアダプティブクルーズコントロール、レーンキープアシストといったラグジュアリーなGTに相応しい装備も用意する。ライト系も最新レベルで、84素子のLEDを用いたマトリックスLEDヘッドライトを採用。周囲のドライバーを眩惑させることなく、より広い範囲を明るく照らし出す。

コネクテッド機能の「ポルシェ・コネクト」もさらに進化。スマートフォンを通じてドアの施錠状態や駐車位置を確認できるほか、ナビゲーションシステム、エアコン、オーディオなどを音声で操作できるボイスコントロールも充実し、万一の事故や故障の際にワンタッチでポルシェアシスタンスに接続できる機能も搭載されている。また、インテリアは1970年代の911をモチーフとした水平基調のインパネとなる一方、タコメーター以外はデジタル化され中央には10.9インチの大型モニターを装備。先進性の追求にも余念がない。

 

LE VOLANT web編集部

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