搭載する4L Ⅴ8ツインターボの最高出力は650㎰に到達
メルセデスAMGの中でもハードコアモデルと位置付けられる「GT」ファミリー。その頂点に君臨するであろう「ブラックシリーズ」の市販型プロトタイプがカメラに捉えられた。ブラックシリーズに関しては数年前からそれらしきプロトタイプが目撃されていたが、複数の関係者の話から得た情報によれば今回の車両が本物の市販型であるようだ。
カメラが捉えたプロトタイプは、一見「GT Rプロ」と多くの部分を共有しているようだが、いくつかの違いも見られる。フロントエンドには、パナメリカーナグリルと接するカナードとリップスポイラーを装備。また、それを支えるブラケットはGT Rプロより明らかに大型だ。サイドには、フロントフェンダーのエアベントにもカナードが装着され、サイドスカートや大型ブレーキキャリパーも確認できる。さらにリヤに据えられた大型ウイング、クワッドエキゾーストパイプも専用デザインであることがわかる。
その心臓部には、GT Rプロと共有する4L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載。GT Rプロでは最高出力585psを発揮し、「GT 63S 4ドアクーペ」では639psまで引き上げられているが、このブラックシリーズではそれらを凌駕する650psを達成している模様。また、GT Rプロからの大幅な軽量化が図られるとあって、F1エンジンを搭載するハイパーカー、「One」を除けば史上最速のAMGモデルになることは間違いない。なお、気になるデビュー時期だがメルセデスAMGの最高経営責任者であるトビアス・メアース氏は2020年の発売を示唆している。