5人乗りに加えて3列7人乗り仕様も設定
ダイムラーは6月11日、新型SUVの「メルセデス・ベンツGLB」を発表した。市場には2019年末より、ドイツを皮切りに導入される予定だ。
GLBはそのネーミングのとおり、GLAとGLCの間を埋めるメルセデスSUVのラインアップではコンパクトSUVに位置付けられるモデルとして誕生。ボディサイズは全長4634×全幅1834×全高1658mmで、ホイールベースは2829mm。
エンジンはガソリン仕様2機種とディーゼル仕様3機種を設定。ガソリン車は、163ps/250Nmの1.3Lターボを積む「GLB200」と、224ps/350Nmを発する2Lターボの「GLB250 4マチック」。ディーゼル車はすべて2Lターボエンジンが搭載され、150ps/320Nmの「GLB200d」、GLB200dと同じエンジンスペックで4輪駆動モデルの「GLB200d 4マチック」、そして190ps/400Nmの「GLB220d 4マチック」だ。トランスミッションは「GLB200」のみ7速DCTで、それ以外のエンジンには8速DCTが組み合わされる。
キャビンは2列5人乗りに加えて、3列7人乗りキャビンが選べる。2列目シートは40対20対40の分割可倒式が採用されたほか、140mmの前後スライドが可能。5人乗り仕様の場合、後席使用時の荷室容量は560L確保され、後席シートバックのアレンジによってその容量は最大で1755Lに広げられる。
外観はオフロードモデルとしてのイメージが色濃く表現された。直立したフロントマスクはメルセデスのオフロードDNAが示されており、特徴的なデザインのLEDヘッドライトと合わせてGLBのマスクを独特なものにしている。豊かな膨らみを強調させた前後のフェンダーなど、筋肉質な面が多用されたフォルムは、キャラクターラインがとても少ないが、これは新世代メルセデスのデザイン哲学「センシュアル・ピュリティ」が反映されたことによるものだ。
大型ワイドモニターや特徴的なデザインのエアコンルーバーなどが採用されたインテリアは、新型のAクラスやBクラスなどと共通するディテールが用いられた。そのほかGLBの特色として、アルミのデコレーションを随所に採用し堅牢性が表現されている。
現行Sクラスと同等の運転支援機能や、MBUXに対応するインフォテイメント機能などは新型Aクラス/Bクラスなどと同様に採用されている。