カー・マガジンの編集部員がこれは!と思った趣味グルマを紹介する”100万円でドロ沼に陥る!?”。今回は特別編として、本誌でもお馴染みの自動車・鉄道系イラストレータ&ライターの遠藤イヅルさんの”買っちゃった編その2。約2年前に紹介したサーブ900に続いて購入したのは、なんと再び900です!
サーブ900とは?
日本でも1980年代にヒットした初代900の末期に追加された低圧ターボ仕様が900S。ターボ16が160psだったのに対し900Sは145ps。900Sもターボ車だが”turbo”の文字はどこにもない。ベースモデルにはノンターボの900i16が存在した。いずれもDOHC16バルブ。
ドロ沼(!?)に陥った人=遠藤イヅル Izuru ENDO
小型車、実用車、商用車を好むイラストレーター/ライターかつ中古車検索ジャンキー&希少車マニア。過去に所有した18台のうち中古車が17台で、ほぼ100ドロ。日本で残存数一桁だった実用車多し。別にプジョー309SIも所有。
必然から生まれた独善的設計のカタマリ
何にも似ていない独特のスタイル:クラシックサーブ900は1978年に登場。セダンは追って1980年に追加された。いわゆる”尻下がり”なスタイルは全体の造形と合わせてサーブ900という独特のクルマのイメージを作る。
約2年前にこのコーナーでも紹介したが、GM傘下でオペル・ベクトラをベースに開発された2代目サーブ900を購入した。3ドア、LHD、NA2.3リッターというレア度抜群の仕様だ。2代目900は、不人気ゆえ購入価格は38万円というリーズナブルながら、サーブらしい作りと乗り味、個性を残した内外装を味わえて大いに満足し、誌面でも推した。
ドッカンターボではないが音はターボ車:900Sはインタークーラーなしの低圧ターボ。ドッカンターボではないがタービンサウンドが心地良い。手前が一瞬上がり逆アリ式に開くボンネットも見どころ。燃費は高速多めで9km/Lほど。急加速と渋滞の燃費はハッキリ言ってやばい。