距離を延ばすほど体に馴染み長い付き合いを予感させる
そんな使いやすさを持ちつつ、長距離移動が得意な点も大きな魅力だ。体を包みこむようなふっかり系ではなく、椰子繊維の座面シェルとスプリングを組み合わせたコシのあるシートが気にいればロングツーリングはより楽しくなる。また2.8L直6エンジンのトルクは豊かで、高速の合流や追い越しも難なくこなしてくれるのが嬉しい。特徴的な変速ショックもむしろ心地良いくらいで、試乗では現代の交通状況に置いても不安のない走りを披露してくれた。
生産終了から30年以上が経過し、ヤングタイマーというよりもヒストリックメルセデスの仲間入りを果たしつつある123シリーズ。趣味車として、またファミリーカーとしても楽しめる稀有な存在に光が当たる頃合いだ。
1984 メルセデス・ベンツ280TE
車両本体価格:ASK
メルセデス度 ★★★★
実用度 ★★★★★
ドロ沼度 ★★
良い物感が溢れつつも、気兼ねなく使える耐久性も兼ね備えており、ステーションワゴンとしての使い勝手だけでなく所有欲も満たしてくれる。ファミリーカー、趣味を楽しむためのクルマとしても活躍してくれるはずだ。
【取材協力】
ナカオワークス 080-5652-6600
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