電動化車両の新たなサブブランドを立ち上げ
市販第一弾モデルEQCがリリース!
電動化車両のサブブランドとして立ち上がった「EQ」。その市販第一弾となるEQCが市場投入された。メルセデスの電動化戦略が大きく動き出そうとするいま、同社の戦略やその大義、そして電動化の流れをダイジェストでおさらいしていこう。
ひと言で電動化といえどメルセデスの戦略は多様
EV、EVと草木もなびく今日この頃。トヨタが電動化技術を外販すると発表した途端、某TV局は「やがですべのクルマがEVとなる……」と報道。今のメディアは、このような認識なのかと頭を抱えたくなったが、実際に、その大義はいったいどこにあるのか?
Archive 01 Generation EQ Concept
メルセデスの今後の電動化計画を示唆
とはいえ、ガソリン自動車を産んだメルセデスでさえも、電動化強化の勢いは留まることを知らない。しかし、メルセデスのエンジニアに話を聞くと、バッテリーで走るEVだけでは限界があり、Well to Wheel(油井から車輪までの総合効率)という物差しと、LCA(ライフサイクルアセスメント)という物差しで環境負荷を考えるべきだと主張。総合効率では、水素燃料のFCVの方が充填時間や高速走行性においてはバッテリーEVを凌ぎ、プラグインハイブリッドも欧州の中では優遇措置がなされている。
Archive 02 EQA Concept
3ドアハッチバックのコンパクトEV
このように電動化と言っても様々なシステムが考案され、その用途に応じて使い分ける必要がある。内燃機関だけで走るクルマも絶対数は減ってもゼロにはならないだろう。その上で、メルセデスの電動化は進められているのだ。
Archive 03 Vision EQ Silver Arrow
80年以上前の名車がEVで復活