メルセデス・ベンツ特集 2019

W124型はまだまだ人気、ユーズドAMGが欲しい!

新しいAMGの中にも将来有望な名車が存在

設立されたその日から自動車趣味人の心を揺さぶり続けてきたAMG。いまでもドライビング・パフォーマンスという信念のもとで情熱的なクルマ造りを展開しており、圧倒的な高性能車を多数ラインナップしている。往時の稀少なモデルは高価(いわゆる適正価格)だが、高年式車はより現実的なコストで楽しめる点が魅力だ。

ハンス・ヴェルナー・アウフレヒトとエアハルト・メルヒャーが1967年に設立したAMGは、1990年にダイムラー・ベンツAGと協力協定を締結し、その3年後に初の共同開発モデルとしてメルセデス・ベンツC36AMGをリリースした。
1999年に株式の過半数、2005年に株式の100%をダイムラークライスラーが取得し、新たにメルセデスAMG社となって現在に至っている。

1995 AMG E60-LIMITED

price: ¥18,500,000

E500リミテッドをベースとし、世界限定15台でデリバリーされたうちの一台(全部で40台ぐらい生産されたという説もあり)。現車はあらゆる消耗品を交換し、その乗り味までも徹底追求して、極上のコンディションとなっている。パーツは、いまでもメルセデス・ベンツから供給されている。●走行距離:5.4万km、車検:2020年9月。

今回ピックアップしたW124型AMG E60−LIMITEDがデリバリーされたのは、AMGがまだ独立したブランドだった1995年のことだ。そのため、ひと目で往時のAMGだと分かる精悍な外観や、クルマとしての獰猛さがまだまだ色濃く残っている。本国ドイツの好事家も注目する世界的に貴重な一台だ。

Engine&Interior

フロントの2座は1992年までの500Eで選べたオプションのRECARO C-Classic。ブラックバーズアイウッドパネル、ブラック/グレーグラデーションレザーの限定車特別内装だ。エンジンは、M119エンジンのストロークとボアを拡大し、排気量を5956ccまでアップ。最高出力こそ380psだが、E500とは別物の走りを楽しめる。

販売店のJオートによると、E60/E60−LIMITEDは長年500E/E500に乗っていたオーナーがW124型Eクラスの最高峰を知りたくなって購入するケースが多いらしく、500E/E500とE60/E60−LIMITEDの走行フィーリングを2輪に例えると、感覚的には前者が750㏄のバイク、後者がリッターバイクぐらいの差になるという。

Parts

海外に流出したため、国内の流通数は非常に少ない。シフトノブは1997~98年リリースのAMGロゴ入りの貴重品。J-AUTOオリジナル3Piece-18inchアルミホイールBT-90等も装備。

そこまで違うのならE60/E60−LIMITEDに乗ってみようと思うのがクルマ好きの心情なので、売り物が極端に少ないが、今後もW124型Eクラスの最高峰を求めるフォロワーが後を絶たないはずだ。

(  Shop Information  )
J-AUTO

1996年創業のJ-AUTOは日常の足として乗ることができるメルセデス・ベンツ500E/E500、AMG E60/E60-LIMITEDを取り扱っているスペシャルショップ。若い20代の顧客もサポートしている。

東京都世田谷区瀬田3-2-1 TEL:03-5716-9999 営業時間:9:00~18:30 定休日:月曜日 http://www.jauto.co.jp

リポート:高桑秀典/H.Takakuwa フォト:雨田芳明/Y.Amada ル・ボラン2019年6月号より転載
LE VOLANT web編集部

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