とくに「安全補助装置」で高評価を獲得
ユーロNCAPはこのほど、日本では5月末から受注を開始したテスラの新型コンパクト車「モデル3」のクラッシュテストを実施。総合評価で最高の5つ星を獲得したことを発表した。
ユーロNCAPの安全性試験で最高評価となる5つ星を獲得するには、「成人乗員保護性能」で80%以上、「子供乗員保護性能」で75%以上、「歩行者保護性能」で60%以上、「安全補助装置」で50%以上という4項目をすべてクリアしなければならない。
果たして新型テスラ・モデル3の評価は「成人乗員保護性能」で96%、「子供乗員保護性能」で86%、「歩行者保護性能」で74%、「安全補助装置」で94%という評価。各項目で基準を上回り、総合5つ星を獲得した。とくに成人乗員保護性能や安全補助装置の評価が高水準だったことが数値から見て取れる。
この新型モデル3の評価を、近い時期に登場した同クラスのモデルと比べてみよう。同じCセグメントクラスに属する新型「マツダ3」ではどうか。
本サイトでも既報の通り、マツダ3もユーロNCAPの衝突安全性試験で最高評価の5つ星を獲得しており、「成人乗員保護性能」で98%、「子供乗員保護性能」で87%、「歩行者保護性能」で81%、「安全補助装置」で73%という評価。「成人乗員保護性能」や「子供乗員保護性能」はモデル3と同水準といえるが、「歩行者保護性能」ではマツダ3が、「安全補助装置」ではテスラ・モデル3がより高い評価を受けていることがわかる。
ちなみにテスラ・モデル3の「安全補助装置」における94%という評価は頭抜けており、73%のマツダ3だけでなく、「トヨタ・カローラスポーツ」(77%)や「レクサスUX」(77%)、「フォルクスワーゲンTクロス」(80%)、「ルノー・クリオ」(75%)といった近い時期にテストされたニューモデルの評価を大きく上回っている。