世界の傑作車スケルトン図解

陸の戦闘機「スバル・インプレッサ」が世界のラリーで連戦連勝を飾った秘密【世界の傑作車スケルトン図解】#26-1

真っ正面から技術を徹底的に磨き上げた

水平対向エンジンとフルタイム4WDは、スバルの金看板。コストや儲けを二の次にして、真っ正面から技術を徹底的に磨きあげ、ラリー界に勇名を轟かせたのがインプレッサ。鮮やかなブルーのボディの奥には、数々の軍用機で培った技術が、強固な背骨として息づいている。

IMPREZA WRC 2001

1:プロドライブが開発に携わった6速MTは、シフト操作を油圧ではなく圧搾空気で行なう2ペダル方式。空気式の方がシフト時のギアの当たりが柔かく、耐久性を向上させやすい
2:ワークスチームのスポンサー555(煙草メーカー)のシンボルだった鮮やかなブルーが、その後インプレッサのシンボルとしてファンの心に定着
3:エンジンの低さを生かし、その上部に配置された空冷式インタークーラー
4:水平対向2.0Lターボの280psエンジン(グループAチューニングは300ps+α)
5:量産車そのままの4ドアセダンボディ
6:17インチホイール仕様車はビスカスLSD 付き。16インチ車はDCCD(ドライバーコントロールセンターデフ)を介したフルタイム4WD
7:スプリングレートやダンパーの減衰力を引き上げたほかは、ほぼ量産のままのサスペンション
8:グループA競技車両は完全に量産車のままの外観を求められたので、ベースの市販向けインプレッサもラリー用のリアウィングを装備
9:乗員を守る厳重なロールケージは、FIA規定による鋼管製

SUBARU IMPREZA

■生産年:1992〜現在
■登録台数:280万台以上
■国籍:日本

Specification/SUBARU IMPREZA(type GH-GDB WRX STi Type RA)
■全長×全幅×全高=4405×1730×1435mm
■ホイールベース=2540mm
■車両重量=1390kg
■エンジン種類=水冷水平対向4気筒DOHC+ターボC
■排気量=1994cc
■最高出力=280ps(206kW)/6400rpm
■最大トルク=38.0kg-m(373Nm)/4400rpm
■トランスミッショッン形式=6速MT
■サスペンション形式=前 ストラット、後 ストラット
■ブレーキ=前 ベンチレーテッドディスク、後 ベンチレーテッドディスク
■タイヤサイズ=225/45ZR17

CARSMEET web編集部

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