スマホのアプリでキーの開閉が可能に。タイムズに続く導入でより一般化する可能性も
次世代モビリティサービスの目玉のひとつであるカーシェアリングの需要が増えているが、レンタカー需要も根強く、国土交通省によると事業者数、車両数ともに右肩上がりが続いている。ちなみにレンタカー企業の団体である日本レンタカー協会にはカーシェアリング企業も加盟している。
そのレンタカー大手であるニッポンレンタカーが、スマートフォンにダウンロードしたアプリでキーの解錠・施錠が可能なシステムを導入。「セルフレンタカー」と名付けられたこのシステムは、カーシェアリングとレンタカーの利便性を組み合わせた形で、利用者は営業所のカウンターに立ち寄ることなく素早くクルマを借りて乗ることができる。カーシェアリングは便利そうだけど近所にステーション(駐車場)がなくて……、という人にとっても敷居が低く、さらにいちいちカウンターで書類を記入したり、配車の順番を待ったりという煩わしさからも解放される。
タイムズカーレンタルも「ピッとGOデリバリー」の名でカードもしくはスマートフォンで解錠・施錠が可能なシステムを2018年から導入しているが、最大手のニッポンレンタカーが本格導入すればカウンターを経由しない借り出し・返却がより一般化するはず。個人情報の提供が必要となるが、近いうちにレンタカーでもこうした無人システムが当たり前となっていくのかもしれない。