この本の著者ルイジ・バルツイーニは電気通信や鉄道や自動車が実用化した20世紀初頭の新しい時代にふさわしく、進取の気性に富み、しかもタフなイタリアの新聞記者で、国際的に活躍した。革命前のロシアや王朝の時代の中国を舞台としたこの冒険譚をボルゲーゼ公爵と共にし、彼は毎日苦労して電報で発信して新聞に連載した。 Text:岡田邦雄/Photo:横澤靖宏/カーマガジン474号(2017年12月号)より転載 記事にもどる