驚天動地のトヨタ2000GT
ようやく本格的な歩みを踏み出した1960年代の日本車界は、死に物狂いで欧米から学んだ。そして、最高峰を目指した。そんな勉強と努力を語る論文の第1号が驚天動地のトヨタ2000GT。鋭く空気を切り裂くフォルムを前に「やれば、できるんだ」と、技術陣は胸を張った。
TOYOTA 2000GT
1:コイルスプリングを高い位置にマウントし、アーム類やシャフトの配置と動きに自由度を持たせたダブルウイッシュボーン式リアサスペンション
2:マグネシウム製15インチホイール
3:リアサスペンション保持のため、後端をY字形に成形したバックボーンフレーム
4:大断面の鋼板製バックボーンフレーム。ロータス・エランからの深い影響も読み取れる
5:ダブルウイッシュボーン式フロントサスペンション
6:グリルの両端に埋め込まれた大径フォグライト
7:リトラクタブル式ヘッドライト
8:ヤマハ発動機が開発したツインカムヘッドを持つ直列6気筒エンジ
TOYOTA 2000GT
■生産年:1967~1970年
■生産台数:337台
■国籍:日本
Specification/TOYOTA 2000GT
■全長×全幅×全高=4175×1600×1160mm
■ホイールベース=2330mm
■車両重量=1120kg
■エンジン種類=水冷直列6気筒DOHC
■総排気量=1988cc
■最高出力=150ps(110kW)/6600rpm
■最大トルク=18.0kg-m(177Nm)/5000rpm
■トランスミッショッン形式=5速MT
■サスペンション形式=前 Wウィッシュボーン、後 Wウィッシュボーン
■ブレーキ=前 ディスク、後 ディスク
■タイヤサイズ=165HR15