警察庁とJAFが定期調査。なかなか難しい着用率向上と正しい装着。
なかなか使用率が伸びないチャイルドシートだが、日本自動車連盟(JAF)と警察庁が行った今年6月の合同調査において70.5%と初めて7割超えを記録。徐々にだがチャイルドシートの安全性、重要性も浸透してきているようだ。
この調査は道路交通法でチャイルドシート使用が定められた6歳未満の子供が同乗する車両を対象にしたもので、今年6月1日-16日の期間に全国99カ所で1万3112人を対象に行われた。2002年の調査開始当初は52.4%と半数程度だった使用率も、2018年にやっと66.2%まで上がっていたが、今回はやや高い伸び率で70%を突破。年齢層別では1歳未満が88.0%と最も高い半面、5歳児では48.0%と相変わらず低いが、6歳未満全体で7割を超えたのは朗報といっていいだろう。
交通事故の死者数は減少傾向にあるものの、チャイルドシート不使用時の事故で犠牲となるのは子供自身。そういった情報が浸透してきたのに加え、最近ではチャイルドシート自体の品質も向上し、快適性が高まっているのも使用率向上につながっているものと思われる。
一方でチャイルドシートを使ってはいるが取付け状態が悪いケースが5割を超え、着座姿勢が悪いケースも5割を超えている。長距離ドライブなどでは子供が愚図ったりするなどなかなか難しい面もあるが、装着時は大人が力いっぱいシートに押しつけてシートベルトで固定し、移動中は子供の姿勢にも気を配るなど、安全性を保つ努力も欠かさないようにしたいところだ。