ワールドチャンピオンを獲得したF1である250Fの流れを引く6気筒と、450Sの流れを引くV8というレーシングカーが源となったエンジンが'60年代のマセラティの心臓だった。カロッツェリア・フルア、ヴィニャーレ、トゥーリングのボディもフェラーリよりも老成したコニサー好みと思われた。1/43ミニカーはポリトーイ、マーキュリー、メーベトーイなどイタリア製が多く、エンジンも再現されていた。旧ソ連製のミストラルも紹介しておこう。
Text:岡田邦雄/Photo:羽田 洋/カーマガジン478号(2018年4月号)より転載