571ps /800Nmを発揮する「アウディS8」、HV仕様の4L V8ツインターボを搭載
11月14日、アウディはフラッグシップサルーンの「A8」に高性能バージョンとなる「S8」を設定したと発表した。
新型S8に搭載されるパワーユニットは、571ps/800Nmを発揮する4L V型8気筒ツインターボエンジンに48Vシステムを組み合わせたマイルドハイブリッド。トランスミッションは8速AT(ティプトロニック)で、クワトロシステムを介して四輪を駆動する。
全長5179mm、全幅1945mm、車重2230kg(空車時)におよぶ大柄なボディでありながら、停止状態から3.8秒で100km/hに到達させる加速性能が与えられたのは、いかにも高性能な「S」モデルらしい特色。その一方、欧州複合モードで最高8.8km/Lの燃費を実現しているのは、マイルドハイブリッドを採用した効果といえる。
先進エクイップメントの採用も話題で、エアサスペンションを組み合わせる「プレディクティブ・アクティブ・サスペンション」を標準装備。プレディクティブとは“予測する”という意味。フロントカメラで前方路面の凹凸を検知し、そのデータをサスペンション制御に反映させることでロールやピッチを大幅に低減。乗員はより快適な乗り心地が得られるというものだ。
後輪操舵システム「ダイナミックオールホイールステアリング」の標準装備も見逃せない。低速では小まわり性に、高速では車両安定性に寄与するこのシステム、新型S8ではスポーツディファレンシャルとの連携によって高速コーナリング時はトルクがリヤ左右輪間で積極的に伝達。アンダーステアに陥りそうな場面では外側ホイールに、オーバーステア傾向が発生したときは内側のホイールに、それぞれトルク配分が強まり、走行安定性を保つ。
エクステリアは、フロントグリルやフロントリップ、サイドシル、ドアミラーカバー、リヤバンパーなどにクロームエレメントが採用されるほか、21インチホイールや左右出しのツインオーバルエキゾーストテールパイプが装着されスポーティなキャラクターを強調。ちなみにクロームのエレメントは、グロスブラックに変更することも可能とのことだ。
Sモデル専用デザインのレザーシートが搭載されるインテリアでは、フロントシートに空気圧によってサイドサポートを調整する機能を採用。後席にも優れた快適性を実現する多くの機能が備わっている。