雄大な雲海風景が広がる標高2000mの稜線
群馬/長野県境の碓氷峠を越えて国道18号を西に向かい、小諸市郊外からチェリーパークラインを登っていくと、再び群馬県と長野県の県境をなす中央分水嶺の稜線上に出る。そこから西に広がる高峰高原は、標高が2000m近くあり、碓氷峠の約2倍という高度から雄大な雲海風景を目にすることができる。
浅間山の外輪山の一角をなす黒斑山(くろふやま/標高2404m)の中腹から西に広がる高峰高原。群馬/長野県境をなす標高2000m前後のなだらかな稜線地帯からは、佐久平(佐久盆地)が眼下に一望となり、春先や晩秋などの季節の変わり目を中心に見事な雲海風景が出現する。スキー場への連絡路となるチェリーパークラインは通年通行できるが、嬬恋村側からの道は冬季は閉鎖される。
眼下に広がるのは佐久盆地、正面には八ヶ岳がそびえ立ち、条件が良ければ、南アルプスや北アルプス、さらには富士山の山頂部まで遠望することができる。
チェリーパークラインの頂上にある標高1973mの車坂峠からは、5㎞ほど西に位置する標高1733mの地蔵峠(県道94号・東御嬬恋線)に向かって湯の丸高峰林道が延びている。この道も群馬/長野県境の稜線沿いをゆく道なので、クルマを走らせながらすばらしい眺めをたっぷりと楽しむことができる。
唐松林の中を標高1973mの車坂峠に向かって延びるチェリーパークライン。晩秋には山全体が黄金色に色づく。高峰高原からは直線距離で120km離れた富士山も遠望できる。写真提供:こもろ観光局
アクセスガイド
碓氷峠から高峰高原までは国道18号、浅間サンライン(県道80号)、チェリーパークラインを通って約33km。
Data【Spot 26 高峰高原】
雲海遭遇率 ★★★
雲海の季節 通年
◎所在地/群馬県嬬恋村、長野県小諸市
◎ルート/チェリーパークラインなど
◎最高地点/標高約2000m
◎冬季閉鎖/なし(群馬県側は冬季閉鎖)
【C】ランプの宿 高峰温泉
標高2000m、雲上の野天風呂にひたる
チェリーパークラインの頂上、車坂峠から林道を湯の丸高原方面に向かって1kmほど走ったところにある一軒宿。標高2000m近い県境の稜線上に立っているため、宿からの眺めはすばらしく、大雲海を一人占めしながら露天風呂にひたることもできる。宿のスタッフによる星空の観望会なども実施している。
●1泊2食付き14,000円(税別)〜/日帰り入浴料500円(冬季は1,500円)/小諸市高峰高原/TEL 0267-25-2000
観光情報
小諸市観光協会 TEL 0267-22-1234
文:佐々木 節/撮影:平島 格