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台風および豪雨による車両保険受付が10万件に迫る

関東を襲った台風15号、19号、10月豪雨での被害を物語る。支払い保険金は台風15号だけで160億円を超える

尊い人命、家屋に加え多くのクルマも被害にあった2019年秋の巨大台風と豪雨被害。損保会社の団体である日本損害保険協会によると、これらの災害で被害を受けたクルマの車両保険受け付け件数は9月の台風15号が3万8564件、10月の台風19号が4万8102件、同じく10月の台風21号の豪雨によるものが5655件となり、総計9万2321件と10万件近い車両が車両保険の支払い対象となった。
強風の台風15号では千葉県の2万7203件が圧倒的で、台風19号および10月の豪雨は、県別台数は集計されていないが、関東を中心に被害が広がっている。ちなみに2018年9月に関西を襲った台風21号の車両保険受け付け件数は12万5231件、台風24号は3万4478件と今年より多く、毎年秋の天候被害が莫大な損失を生んでいることがわかる。
それぞれの被害金額も今後データが出てくると思われるが、現時点で判明している台風15号だけでの車両保険支払い金額の合計は160億2475万6000円に達している。
2018年の台風21号の750億円よりは少ないが、莫大な保険金が支払われる事態となったことは変わりない。何の落ち度もないのにクルマを失う台風および豪雨災害は人生設計にも大きな影響をおよぼす。今後、天候悪化が予想されるときは、クルマをどう避難させるかも考えておく必要がありそうだ。

ル・ボラン2020年2月号より転載
田畑修

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