東京・小平市の東京工場を大幅に改装。ミニテストコースも備えた施設へリニューアル
100年に一度というモビリティ変革の動きは自動車メーカーだけでなく、タイヤメーカーなどサプライヤーもその荒波の中にある。世界最大のタイヤメーカーであるブリヂストンも例外ではなく、変革に向けて開発・生産拠点の再構築計画を進めてきたが、ここにきてその計画が具体化。東京都小平市にある施設の整備計画を明らかにした。
小平市の東京工場周辺の再開発計画は4年以上前の2015年に発表されていたが、ここにきて時代の動きに沿ったプランを発表。「ブリヂストン・イノベーション・パーク」と名付けられた新施設はブリヂストン・イノベーションギャラリー、B‐イノベーション、B-モビリティ、ブリヂストンAHLアリーナの4施設からなり、まずは2020年6月にイノベーションギャラリーが開所する。このギャラリーは2021年に公開されたブリヂストンの企業博物館「ブリヂストンTODAY」をリニューアルするもので、同施設を2019年12月に一時閉鎖し、約半年後にオープンさせる予定だ。
続いて2021年11月には社内外の交流を通じてオープンイノベーションを推進する場であるBーイノベーションと、そこで生み出されたアイディアなどを実車で体感・検証するB-モビリティを竣工。B-モビリティにはミニテストコースも備わり、テクノロジー、ビジネス、デザインなどのイノベーションを進める複合的なエリアとなる。
そして2022年3月にはスポーツを通じて多くの人が楽しめるブリヂストンAHLアリーナが竣工予定で、共生社会の実現に貢献する施設として運営される。敷地面積54万9000平方メートルと東京ドーム12個分の面積を有する東京工場だけに、新施設のスケールもかなりのものになると思われる。
ブリヂストンは東京都心のミュージアムタワー京橋内にも「ブリヂストン・クロスポイント」と名付けた交流空間を設ける。グローバルレベルのイノベーションと地域貢献に加え、文化貢献を進めるブリヂストン。まずはギャラリーの開館を楽しみに待つとしよう。