21カ国、35の拠点で二輪車を生産。2018年度は年間販売2000万台を記録
日本国内の二輪車販売台数は2016年に40万台を下回って以来、年間37-38万台程度で推移している。1980年代の原付スクーターブームのときは300万台を超えており、その大半が50cc以下だったとはいえ、今は需要構造が大きく変わってしまったのが現状だ。だがグローバルではまだ二輪車の需要は旺盛で、インドや東南アジアを中心に年間販売台数は約5700万台とされ、世界生産台数も約5800万台の規模となっている。
二輪トップメーカーのホンダもその需要に応えるべく世界各地で生産を増やしており、2018年には二輪車の世界生産台数が初めて年間2000万台を超え、2019年12月には世界累計生産台数が4億台を突破。1億台を超えたのが1997年、2億台を超えたのが2008年、3億台を超えたのが2014年だったので、その生産ペースは早まっており、まだ世界では二輪車需要が旺盛なことを物語っている。
ホンダ初の二輪車は1949年に発売されたドリームD型だったが、その後1958年に発売したスーパーカブが大ヒット。1963年にはベルギーで初の海外生産を開始し、1968年には累計生産1000万台を達成している。現在、ホンダの二輪車生産は21カ国35拠点で行なわれており、インド、インドネシア、ベトナムの3カ国で66%以上を占めている。日本ではすっかり隅に押しやられてしまった感のある二輪車だが、グローバル需要はまだまだ衰えることはなさそうだ。
Honda 二輪車の世界生産累計4億台の歩み
2018年度(2018年4月-2019年3月)の地域別生産台数と割合