耳川沿いの谷筋から湧き上がる幻想的な雲海風景
かつては岐阜県の白川郷、徳島県の祖谷渓とともに「日本三大秘境」と言われていた宮崎県の椎葉村。平家落人伝説の残るこの山里で、最近、「まるでマチュピチュのようだ」と話題を集めているのが下松尾地区にある棚田だ。
耳川沿いの深い谷筋の斜面に開かれた小さな集落の水田には、雨上がりの早朝には川霧がかかり、その幻想的な眺めから「仙人の棚田」と呼ばれている。
展望所は対岸の狭い山道を登っていったところにあり、道があまり良くないので注意が必要。
アクセスガイド
椎葉村へは東九州道・日向ICから国道327号などで約72km/2時間ほどの道のり。仙人の棚田を眼下にする大イチョウ展望台へは、国道327号・大イチョウトンネル脇の側道(旧道)から狭い山道を15分ほど登る。
Data【Spot 88 仙人の棚田】
雲海遭遇率 ★★
雲海の季節 通年
◎所在地/宮崎県椎葉村
◎ルート/国道327号など
◎最高地点/標高約730m
◎冬季閉鎖/なし
観光情報
椎葉村観光協会 TEL 0982-67-3139
文:佐々木 節/撮影:平島 格