パラグライダーの離陸場から見下ろす大雲海
鹿児島県湧水町は、その名の通り、霧島山系に降った雨が地中を通り抜け、町内のいたるところで豊富に湧き出す水の里。県内最北部の内陸地帯に位置するため、昼夜の寒暖差が大きく、秋から春の冷え込みの強い朝には濃い霧に包み込まれることが多い。
霧島連峰北西麓の盆地にある湧水町。雲海のシーズンには霧島連峰から朝日が昇るため、すばらしい雲海の眺めが広がる。
その眺めを眼下にできるのが、町の西はずれにある魚野フライトエリア。遮るもののないパラグライダーの離陸場からは、霧島連峰から昇る朝日と大雲海の見事な眺めを堪能できる。
日本名水百選に認定されている丸池。池の底の砂を巻き上げながら、日量約6万トンの清冽な水が湧き出している。
アクセスガイド
九州道・粟野ICが市街地のすぐそばにある湧水町。そこから雲海展望スポットのある魚野フライトエリアまでは、国道268号と県道448号を通って約13km、30分弱で行ける。
Data【Spot 90 魚野フライトエリア】
雲海遭遇率 ★★
雲海の季節 秋~春
◎所在地/鹿児島県湧水町
◎ルート/県道448号など
◎最高地点/標高約560m
◎冬季閉鎖/なし
観光情報
湧水町商工観光課 TEL 0995-74-3111
文:佐々木 節/撮影:平島 格