この冬、ナナミカがプロデュースする「ザ・ノースフェイス パープルレーベル」からアメリカの映画監督である、スパイク・ジョーンズとコラボレーションしたトラベルバッグがリリースされた。オリジナルのチェック素材を用いた3ウェイバックとトロリーの2タイプをご用意。ステキな旅のパートナーにピッタリのアイテムだ!
※この記事はル・ボラン2019年3月号からの転載です。掲載商品は現在販売していないものもあります。
ナナミカ/ ザ・ノースフェイス パープルレーベル イン コラボレーション ウィズ スパイク ジョーンズ
まったく意識していなかったのだけど、この連載がすでに100回を超えていることを担当のK女史から聞いた。たしかにショルダータイトルには118とある。単純に計算すれば9年以上続いているということだ。それにしても自分が気になるモノや欲しいモノを毎月紹介するという、やりたい放題な企画を続けさせてくれる編集部のなんと寛大なことか。
それ以上に、お付き合いいただいている読者には感謝の気持ち以外にない。少しばかり謙虚な気分になっていたらK 女史がいった。「でもこれまで掲載し、買ってしまったモノの総額は原稿料以上ですよ」
ああ、そうだった。意外と元手がかかった自腹企画だったのね。尽きない物欲も今年はいよいよ10年目。どうぞ皆さん、これからもよろしくお願いします。
さて今回気になったのは、ザ・ノースフェイス パープルレーベルのトラベルバッグだ。それも映像作家であり、映画『マルコヴィッチの穴』の監督としても知られるスパイク・ジョーンズとのコラボレーションである。
ブリーフケースやショルダー、バックパックの3通りで使えるバッグと、セットアップできる機内持ち込み可能なトロリーで、いずれも表地にはウール調のチェック柄を採用している。いたってベーシックなスタイルだが、そこはやはりカルチャーシーンで圧倒的な才能を発揮するクリエイターならではのこだわりから、色柄が決まり、商品化まで4年近くかかったとか。
アウトドアで鍛えられたバッグの機能性はいわずもがな。素材に関してもイタリア製のソファー生地を別注し、アクリルにより耐久性や撥水性、防炎性も備える。まるでアメリカの片田舎で手に入れたようなクラシックな外観とモダンな実用性を併せ持つ。
今回の企画は、スパイク・ジョーンズとの親交も厚いクリエイターの野村訓一氏が自らも愛用していたザ・ノースフェイスのバッグをプレゼントしたことがきっかけになったそうだ。昨今ブランドのコラボレーションがひとつのブームになっている。だがいずれもビジネスベースで、話題性を狙ったり、あざとさを感じてしまうものも少なくない。それとは一線を画すコラボであり、旅を続けるふたりのクリエイターの友情が伝わるのだ。
もちろん手に入れたことは言うまでもない。今年もこれでよりアクティブで軽快な旅が楽しめそうだ。
●問い合わせ先:ナナミカ/TEL:03-5728-8715 https://www.nanamica.com/