スタビレスでもバツグンの安定感。接地感が把握しやすい万能選手
オフロードサービス タニグチは、JB64用リフトアップサスペンションとして20mmと40mmが完成し、60mmを現在開発中。その中から今回は40mmアップを試乗することとなった。ラインナップの中で数値的に見ると40mmバージョンは中間的な位置付け、いわゆるスタンダードタイプだ。開発コンセプトもオンロードとオフロードの両立としている。ちなみに試乗車はスタビレス仕様だ。
サスペンションは40mmアップだが、ラテラルロッド、ブレーキホース、キャスター角などキッチリと補正。
試乗車のコイルは最終試作品。市販品はブラック塗装仕上げ&赤文字でブランド名が記されるとのこと。
「40mmアップでオンロード&オフロードの両立を図ったスタビレスね」。筆者はこれまでの経験から大体のレベルを予想した。まずはオンロードを走らせたのだが、その走りは想像を遥かに超えていた。スタビレスなのにコーナリング時はそれなりにロールしないのだ。滑らかにロールしたかと思えば、そこからコイルとショックアブソーバーがスタビリティを発揮。力強く踏ん張って安定した姿勢を保つ。ギャップを乗り越えた際も初動こそノーマルと同じソフトなフィーリングなのだが腰砕けにはならない。かといって固さを感じるわけではない。何とも表現しにくいが、簡潔に言えば、とにかく「しなやか」なのだ。これがデュアルレートコイルの持ち味である。
ラテラルロッドは調整タイプを採用。さらにブラケットで角度を補正してスムーズな動きを妨げない。
伸び側ストロークが3インチクラスなので、ブレーキホースをロングタイプのステンメッシュに交換。
ダートでは前輪がヒョコヒョコと伸縮。ここでも変な突き上げは皆無で快適に走る。これはショックのリバウンド側の減衰力が高いからで、路面追従性がバツグンに良いのだ。
リアショックのマウント部分はオフロード走行で破損させやすい箇所。しっかりとガードしている。
オフロードのモーグル地形で「40mmだと足を浮かすな〜」と思ったラインも、タイヤは接地したまましっかりとトラクションを掛けている。浮いたとしてもファイナルLSD SPが空転すると瞬時に作動。何事もなくスムーズに走り抜ける。40mmとリフトアップ量こそ控え目だが、前後バンパーの交換により3アングルは高められているから、悪路走破性は競技スペックと言えるだろう。
オリジナルのエクシードマフラー。これは純正バンパー対応モデルで、オリジナルバンパー用を開発中。