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2019年のカーナビ出荷、やや減少

自動車用AV機器全体の出荷額はわずかに増加、AVユニットやスピーカーも増加

トヨタがカローラやヤリスにディスプレイオーディオを標準装備したことで、従来方式のカーナビゲーション市場も厳しいことになりそうだが、2019年のカーナビの出荷台数はわずかに減少。電子機器および家電メーカーの団体である電子情報技術産業協会(JEITA)によると前年比1.7%減の604万1000台となり、減少したものの600万台超えと高いレベルは保っている。
落ち込んだのは消費税増税の影響で新車販売が減少した影響が大きく、月別で見ても10-11月は2ケタ減が続いている。一方でカーAVやスピーカーを含むカーAVC機器全体の出荷金額は0.1%増の5856億円と横ばいを維持。カーナビ出荷は増税後の落ち込みが大きかったものの、カーAVメインユニットやスピーカーの出荷はプラスを保ち、出荷金額はなんとか前年並みをキープしている。
後付けのハイエンドカーナビを選ぶ人は減っているが、標準装備品のオーディオ機能に満足できず、スピーカーやサブウーファーで手軽なチューンナップをする人も多く、それがこの数字にあらわれたと見ることもできる。
ちなみにドライブレコーダーの2019年の出荷台数は前年比35.1%増の479万5586台と大幅増が続いている。価格もこなれてきており、今後もドラレコ需要は上昇基調が続くことになりそうだ。

ル・ボラン2020年4月号より転載
田畑修

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