3インチアップの重心の高さを感じさせない走行安定感がウリ!
シーエルリンクが用意してくれたJB64は、見るからにタフな印象で姿を現した。足元には6.50R16と大径のジオランダーM/Tを履き、ルーフにはガッチリしたキャリアを備えて、今にも密林の奥にキャンプに行くような出で立ちだ。
さっそくオンロードを走らせてみる。エンジンは吸気系にオリジナルのシリコンインテークホースを採用。ECUにRaceChipを繋ぎ、排気系は5ZIGENの砲弾2本出しマフラーを採用して軽快な排気音を響かせている。それらの相乗効果なのだろうか? 低中速回転域のトルクが扱いやすくなっているようで、特に3速の加速と伸びがいい。
オンロードでは、非常に乗り心地が良くソフトに感じる。そして、ふらふらした印象が極めて薄いことが好ましい。相当に苦心したであろうスプリングレートの設定と、適切なダンパーのチョイスが良い効果をもたらしている。その苦心の跡はコーナリングにも現れる。ルーフキャリアを装備することで、バネ上重量は増しロールを感じやすくなるが、若干、速いスピードでのコーナリングでも大きくロールすることはなく、不安を感じさせない。
この3インチアップのサスが本領を発揮するのは、大きなギャップや深いモーグルを伴うヘビーなオフロード走行だ。やや速い速度でダートを走らせてると、その印象はオンロードと大きく変わらず、安定感、安心感のあるものだった。深いギャップでは、サスペンションの十分なストロークが生き、不安なくの通過してみせる。モーグルでもその十分なサスストロークが生きている。深いモーグルなど、きついシーンでは躊躇なく4Lを選択、ブレーキLSDトラクションコントロールの助けを借りよう。3インチアップサスペンションとの相性は良好だ。