ニューモデル

アウディの「A6」と「A7スポーツバック」に2Lクリーンディーゼル仕様が追加

12Vマイルドハイブリッドシステムもエコ性能に貢献

アウディ・ジャパンは、「アウディA6」と「アウディA7スポーツバック」に2LクリーンディーゼルのTDIエンジンを搭載したグレード「40 TDIクワトロ」を追加。4月2日より発売を開始した。消費税込みの車両本体価格は、「A6セダン」が7,450,000円/7,920,000円。ワゴンの「A6アバント」は7,810,000円/8,280,000円で、「A7スポーツバック」は8,120,000円となる。

3LのV6直噴ターボを搭載したグレードから日本導入がスタートしたA6とA7スポーツバックは、2LガソリンターボのTFSI搭載車に続き新開発の2Lクリーンディーゼルを設定。ユーザーの選択肢の幅が拡げられた。最新の排ガス基準に適合したTDIエンジン(EA288 evo型)は、最大出力204ps(150kW)/3750~4200rpm、最大トルク400Nm/1750~3500rpmを発揮。これに12Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせて余裕ある加速感や快適性、そして環境性能を両立している。

12Vマイルドハイブリッドシステムは、従来の電装系用バッテリーに加えて、リチウムイオンバッテリーも搭載。この2つ目のバッテリーの助けによって、55~160km/hの範囲でエンジンをオフにしたコースティング走行、また22km/h以下でのアイドリングストップを実現するほか、5秒間のエンジンアシスト(最大2kW、60Nm)を行なう。これは通常のスターターモーターより大型のBAS(ベルト・オルタネーター・スターター)のため、エンジン停止・再始動は非常にスムーズというメリットもあり、緻密な回生と効率アシストは欧州計測値で3%の省燃費効果をもたらしている。

さらに、アルミ製シリンダーブロック、アルミ製ピストンなどで軽量化したTDIエンジンは、それ自体も優れた性能を持っている。2200barの燃料噴射圧で、従来のピエゾ式と同等のレスポンスを持つ、新開発の8穴ソレノイドインジェクターが正確な噴射コントロールを実現。状況に応じて1行程あたり合計5~8回の噴射(パイロット/メイン/ポスト噴射)を行ない、高い環境性能や低振動、静粛性などを獲得している。

排ガス処理のシステムは、常に燃焼温度を最適に保つ高圧・低圧の2チャンネルEGRのほかアンモニア酸化触媒、パティキュレートフィルター、尿素噴射SCRから構成。あらゆる温度条件で効率的なエミッションコントロールを行なうべく連携作動する。

H.Tanaka

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