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2019年のタイヤ出荷、冬タイヤが減少

乗用車用の冬タイヤ出荷は1割近く減少。こんなところにも暖冬の影響が!?

タイヤメーカーの団体である日本自動車タイヤ協会(JATMA)が2019年の四輪車用タイヤ出荷本数および市販本数を公表。国産車の販売台数にほぼ比例する新車装着用タイヤの出荷は前年比0.9%減の4396万8000本、そのうち乗用車用は1.1%減の3729万本とわずかにマイナスとなっている。また、タイヤショップ等で販売された市販用タイヤは2.2%減の6948万2000本と3年ぶりに7000万本を下回った。

新車販売の減少がタイヤ販売にも影響をおよぼしているが、さらに注目したいのが市販冬用タイヤ(主にスタッドレスタイヤ)の売れ行きだ。2017年、2018年と冬用タイヤは4.6%の伸びで増えていたが、2019年はいきなり9.1%減の2334万8000本へと減少。乗用車用冬タイヤに限ると10.7%減と1割以上減っている。ここ数年、積雪地でのタイヤ規制が厳しくなり、都市部でのドカ雪もあったりしてスタッドレスタイヤ販売は増加傾向にあったのだが、ある程度行き渡ったのか、あるいは暖冬のせいかマイナスに転換したと見られる。

買ってはみたけどあまり使わなかったので……、と冬タイヤの買い換えをしなかった人もいるだろうが、1割の減少はかなりのもの。今冬はさらに暖冬で都市部の積雪は減っているし、2019年末から2020年にかけて関東都市部での積雪は1、2回丁度。この傾向は2020年も続くのか。今年秋以降の気象傾向がカギとなりそうだ。

ルボラン2020年5月号より転載
田畑修

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