伝説のE30 M3がサーキットで大暴れ
新型コロナウィルスの影響を受けて、世界中のモータースポーツが開催されない今、ルーマニアでBMW E30型 M3 DTMが登場するバーチャルレースが注目を集めている。
E30型初代M3 DTMは、ロベルト・ラヴァーリア、ジョニー・チェコット、スティーブ・ソパー、エリック・ヴァン・デ・ポール、ハラルド・グロースなど、’80年代のドイツツーリングカーに参戦していた大物ドライバーがステアリングを握り、数え切れないほどの勝利とタイトルを手中に収めてきた。まさに、BMWモータースポーツの歴史に名を残す伝説的なマシンといえる。その伝説的なマシンがバーチャルレース「レーシング・リーグ・ルーマニア」で復活した。
レーシング・リーグ・ルーマニアは、今年で5年目を迎えるバーチャルレースシリーズ。各レースのグリッドには合計30台のマシンが並び、多いときは150人以上のSIMレーサーが予選に参加することもあるという。開催されるコースはノリスリング、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ、スパ・フランコルシャン、ブランズハッチGPサーキットなど、名だたるサーキットを転戦し5月17日にシーズンはフィナーレを迎える。
このシリーズは、BMWルーマニアがタイトルパートナーとしてサポート。BMWルーマニアのフェイスブックページですべてのレースがライブストリーミングで配信される。またイベントはテレビでも放映され、数万人の視聴者がバーチャルレースを楽しんでいる。
BMWは「まさか新型コロナウィルスの影響で現実のレースを開催することができない状況になるとは思いませんでした。しかしバーチャルレースは、安全を確保しながら家で過ごすことができるのです」としている。BMWファンにとっては栄光の歴史を振り返り、感動を疑似体験できる貴重な機会になるだろう。