今後のスタンダード仕様、オフが走れるドレスアップマシン
今回、モーターファームが持ち込んだJB64は、ちょっと今までとコンセプトが違うように感じた。ベー スはJB64。
しかし、オーバーフェンダーとマイナスオフセットのホイールでワイド化。ドレスアップユーザーがもっとも注目するスタイルであると共に、ワイド化を走りの武器として使えるようにセットアップされている。
現状、ナローでのチューニングが主流で、ワイド化された走りのチューニングはまだメジャーではない。今回のモーターファームのチューニングは、今後、主流となる仕様のインプレッションと言えるだろう。
では、インプレ開始だ。まずオンロード。今回モーターファームのジムニーに装着されているサスペンションは、SS PROセットの3インチアップキット。このスペックのメインステージはオフの設定だが、オンロードもかなりイケる。
若干、大径タイヤを装着した場合にダンパーの弱さを感じるが、ストロークフィールに影響はない。ステア特性は弱オーバーステア。クイックなフィールで小気味いい。コイルス プリングの張りがけっこうあるのでコーナーロールは少なく、それでいて硬くは感じない。
次に、オフロード。ワイド化されたJB64は安定感抜群。指向性こそ若干落ちるものの、かなりハードに攻めることができる。キャンバー耐性が激変するので、タイトなライン取りが可能。この性能は病みつきになる。ストローク量は十分で、伸びと縮みのバランスもいい。対地障害角に優れた前後バンパーのおかげで、3アングルはかなり優秀。
この仕様はオンロード、オフロード共にポテンシャルの高い仕様と言えるだろう。今後のスタンダードと言えるメニューがこのスペックだ。