「Q3」と「Q5」の中間に位置付けられる独自の新型EVクロスーバー
アウディの開発チームがスウェーデン北部に持ち込んだ開発車両の中から、謎の1台が発見された。その開発車両は、これまでにも目撃されているフォルクスワーゲンのピュアEV「ID. 4」(仮称)の開発車両と酷似。しかし3つのフィンを装備するフロントのコーナーエアインテーク、ルーフスポイラー、リヤウインドーの傾斜、そしてテールライトなどが異なるなど、それとは別のプロトタイプであることが判明した。
そこで、秘密裡に関係者とコンタクトを取ったところ、この車両はアウディの新型ピュアEVのSUVモデル、「Q4 e-tron」のプロトタイプであることが明らかになった。Q4 e-tronは、その車名の通り「Q3」と「Q5」の間を埋めるモデルで2019年にはコンセプトモデルが公開。市販型では、ID.4と「MEB」アーキテクチャーを共有する。
搭載する電気モーターは前後に2基。最高出力はフロントが102hp、リヤは204hpを発揮し、システム合計で306hpになるという。組み合わせるバッテリーの総電力量は82kWhに達し、WLTPサイクルでの航続距離は280マイル(450km)。高出力の充電システムを介すれば30分で8割の充電が完了するほか、0~100km/h加速は6.3秒、最高速度は180km/h(リミッターが介入)というパフォーマンスが与えられる。
また、Q4 e-tronでは最新のEVらしいエンタテインメント性の高い装備を採用。外装では、25通りの照射パターンを持つヘッドライトとテールライトをオーナーが好みでカスタマイズできる機能が与えられるという。
そのデビュー時期だが、新型コロナウイルスの影響で現段階では未定。しかし、、2020年内には初公開されることが確実で、正式な車名は「Q4 e-tronクワトロ」との説が有力だ。