高性能モデルとして「タイプS」の名が復活
5月28日、ホンダは米国で全面改良を受けた新型「アキュラTLX」を2021年モデルとして発表した。
新型TLXは、2019年に開催されたロサンゼルス・オートショーで披露されたコンセプトカー「アキュラ・タイプSコンセプト」を市販モデル化したロー&ワイドなフォルムやパワフルなデザインを実現。4つのLEDエレメントを備えた「ジュエル・アイ」LEDヘッドライトや「シケイン」デイタイムランニングライトをはじめとするディテールも、タイプSコンセプトのイメージを反映している。
ボディサイズは全長4869×全幅1854×1448mmで、ホイールベースは2776mm。先代型と比べると、ホイールベースが94mm、全幅が56mm拡大されている一方、全高は約15mm低くなった。
パワートレインは、272ps/380Nmを発揮する2L直列4気筒ターボの「VTEC」と10速ATの組み合わせ。2021年の春には高性能版「タイプS」が追加される予定で、こちらには新開発の3L V型6気筒ターボ+10速ATが搭載される。
新型では、フロントサスペンションが従来のマクファーソンストラットからダブルウイッシュボーンに変更されたのも特色。これに加えて、可変ステアリングレシオやバイワイヤー式の電動サーボブレーキシステム、アダプティブダンバーシステムも採用。軽量化と高剛性化に寄与する新設計のプラットフォームと組み合わされることで、質の高い走りが追求されている。
4WDシステム「SH-AWD」も進化版を採用。第4世代となる新しいSH-AWDは、リヤのトルク容量を40%プラスするとともに、フロントからリヤへのトルク伝達速度を30%引き上げている。通常走行時は駆動力の70%をフロントに配分するが、状況に応じてリヤに100%配分することが可能だ。このSH-AWDは2Lモデルではオプション、タイプSには標準装備される。