2.5Lダイナミックフォースエンジンを組み合わせる新開発の「THS Ⅱ Plug-in」を搭載。EV航続距離は最大95kmを実現
6月8日、トヨタはミドルサイズSUVの「RAV4」に、プラグインハイブリッドパワートレインを搭載した最上級モデルの「RAV4 PHV」を設定、同日より発売した。
●「RAV4 PHV」モデルラインアップ
・G:4,690,000円
・G“Z”:4,990,000円
・BLACK TONE:5,390,000円
※車両価格は消費税込み
パワーユニットは、177ps/219Nmを発揮する2.5L直列4気筒「ダイナミックフォース」エンジンに前後2基のモーターを組み合わせる新開発の「THS Ⅱ Plug-in」を採用。システム総合では306psを発揮し、0-100km/h加速を6.0秒でこなす加速性能が与えられている。ハイブリッド燃費は22.2km/Lと発表された。駆動方式は、リヤアクスルをモーターで駆動する4WDの「E-Four」だ。
車体中央の床下に搭載されるリチウムイオンバッテリーは51Ah/18.1kWhと大容量で、クラストップレベルとなる最高95kmのEV航続距離を実現する。
バッテリーやモーターの搭載により、荷室の容量はガソリン車(後席使用時580L)より小さくなるが、ミドルサイズSUVとしては十分といえる490Lが確保されている。また、後席の40:60分割可倒機構により、荷物の量やサイズに合わせてスペースをアレンジすることも可能だ。
PHVならではの利便性として、最大1500W(AC100V)の外部給電機能を標準装備。荷室内に設置されたアクセサリーコンセントに加えて、付属のヴィークルパワーコネクターを車両右側の後側方にある普通充電インレットに差し込めば、外部給電用のコンセントとして利用可能だ。給電モードは、使用目的に合わせて「EV給電モード」と「HV給電モード」のふたつの外部給電モードを設定。バッテリーだけを使って給電するEV給電モードに対し、HV給電モードはバッテリー残量が所定値を下回るとエンジンが起動し、ガソリン満タン状態なら3日程度の電力を供給することができる。
エクステリアは、RAV4シリーズの最上級モデルにふさわしく、専用フロントグリルやロアモールを採用し、スポーティなイメージを強調。LEDのデイタイムライトも専用デザインだ。アルミホイールは19インチの切削光輝仕上げで、こちらもPHV専用に開発された新デザインとなっている。
ボディカラーはPHV専用のエモーショナルレッドⅡを含む全6色を設定。最上位グレードの「BLACK TONE」は、ルーフやドアミラー、ボディ下部をブラックとした専用2トーンカラーが5タイプ用意された。
インテリアはブラックを基調に、インパネやドアトリム、シート、ステアリングホイール、センターコンソールなどにレッドステッチを採用し、上質感を追求。合成皮革を張るスポーティシートがPHV全車に標準装備される点も特色で、上級の「BLACK TONE」と「G“Z”」には、陰影を際立たせる横基調のキルティング意匠とレッドリボン加飾が用いられ、上質さと力強さを表現。エントリーグレードの「G」には、メイン材にファブリックの快適性とレザーのような質感を併せ持つレザテックが採用された。
そのほか、9インチモニターを組み合わせ、安心・便利なコネクティッドサービスが受けられるディスプレイオーディオに加えて、快適温熱フロントシートやリヤ左右席ヒーターの搭載、そして予防安全パッケージの「トヨタセーフティセンス」、ヘッドアップディスプレイといった装備が採用されている。